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慢性的に体調不良が続く本当の原因は弱化!(セルフケア動画付き)

前回までの記事:【肩こりの原因は硬いからではなく弱いから】【「硬さをほぐす」落とし穴を知る整体院を選ぼう!】の中で「肩こりや腰痛など様々な体調不良の原因に見逃してはいけない弱化現象」と「硬さをほぐす落とし穴とは」
について取り上げてきました。

参照:肩こりの原因は硬いからではなく弱いから | 瀧仙堂 (ryousendou.com)

  「硬さをほぐす」落とし穴を知る整体院を選ぼう! | 瀧仙堂 (ryousendou.com)

   

ここまで順番に読み進めて頂いていた方は、重要なキーワードとしてピックアップされてきた 【弱化】 について気になっている事かと思います。
辛いコリや痛みなどの体調不良に存在する硬さが生じてしまう原因が拮抗筋である事はもうお分かりですね。

ではなぜ?その拮抗筋が【弱化】してしまうのか。そもそも弱化って何ぞや?というところで既に混乱しているかもしれません。今回は、この様な基本的なところから「弱化」 についてフォーカスしていきます。

~目次~

➀慢性的な体調不良の原因=【弱化】とは

➁繰り返す【弱化】と慢性的な体調不良はセット!

③普段の階段昇降でも起こってる【弱化】現象

④すべての慢性的な体調不良の本当の原因だった!!

⑤慢性的な体調不良の本当の原因にアプローチする整体とは

⑥へ~♪お役立ちセルフケア~弱化→促通の型~

正式には弱化を【抑制】 といいます。
人体の活動は意識的に動かす随意運動であれ、内臓等の生命活動を司る自律神経系の不随意運動であれ、それらに関わらず、中枢(神経)からの電気的刺激が指令伝達の役割を果たしています。

この信号が、何らかの要因で 0コンマ何秒とホントに僅かな時間 でも遅れて伝わる様なら、それが【弱化】です。すなわち、中枢からの指令が正確に超短時間内に脚という末端に伝えられないのです。正常なら瞬時に伝わることは皆様がこれまで体感されている事です。

この【弱化】を引きずる事で慢性的な体調不良を誘発していきます。

普段の生活で何気なく使っている「階段を上る」という例でたとえると、
一方の脚を一段上へ踏み出す時に脳からの「脚を上げる」指令について、0コンマ何秒と、ほんのわずかな時間であっても遅れてしまうとつまずいてしまいますよね。この微妙で精緻なメカニズムが人体のスムーズな活動を可能にしています。

この気づかない程のわずかな弱化であっても

~実際にはこの状態で日常を過ごし慢性化している方がほとんどではないでしょうか~

弱化筋を繰り返し使う事で、姿勢の崩れを誘発してしまっています。

つまり、体調不良(肩こり・腰痛を含む)を訴えるほとんどの方に、この状態が普段から見られ、謂わば繰り返し生じる弱化と慢性的に続く体調不良はセットという事です。

ほんの僅かな弱化でも繰り返し続く事による、気づかない程の姿勢の崩れが【肩こり】や【腰痛】となって表面化しているのです。

先ほどの階段の上りで例えると一歩踏み出す時、

踏み込んだ立脚あしを安定させる筋は腿の前面の筋肉、大腿四頭筋です。(実際には他の殿筋などの股関節周囲筋も協働で安定に関わっています)がしかし、この大腿四頭筋に【弱化】が生じているとどうなるでしょうか。

膝崩れを起こします。

十字靭帯のけがなどで良くみられる現象ですが、これはケガの場合です。
厄介なのは、この弱化がケガというほどではないが、気づかない程のほんの僅かでも力が入らない場合なんです。

多くの現代人には、この状態が全身のどこかに見られると思われれます。)

僅かな分だけ、気づく訳もなく普通に日常を送っている場合がほとんどなんです。無意識的に僅かな膝崩れ(的な状態)が起こっている事になります。

この踏ん張った瞬間、全身の連動連鎖で活動する人体は、膝に力が入らない分だけ膝を曲げる事でカバーし絶妙なバランスをとるという代償モーションを起こします。また、その分骨盤が落ちます(後傾位)。そして、その分だけ背中が丸まります。猫背姿勢の完成です。

背中が丸まれば、その分アゴが前方に突き出て肩こりを誘発します。
腰や膝が曲がっているのだから、腰や膝の骨や筋肉にだって強いストレスをかけ続ける事になってしまいます。

ここまで書けば、肩や腰そして、膝の周辺の筋肉が硬くなり関節が痛くなるのが容易に想像できると思います。
そうなんです。【弱化】が慢性的な体調不良の本当の原因になっていたのです。

このタイトル最大のテーマである繰り返す弱化ですが、この弱化の本当の原因についてです。
硬さの原因については拮抗筋の弱化現象であることは既に触れていますよね。では、その拮抗筋の弱化はなぜ生じたのか。ここに本当の原因があります。

人体は様々な連鎖・関連性により頭のてっぺんから足のつま先までそれぞれが影響しあって絶妙なバランスで生命活動を機能させていますなので、ある程度の法則性の様なものはあってもそれは完全ではありません。

そのため、例えば、Aというタイプの肩の痛みなら、拮抗筋の弱化の原因はここであるという絶対性はありません。千差万別なので、直近に合った例を1つ挙げさせてください。

一般の方には少し難解かもしれません。でも瀧仙堂では、こんな機序で改善に導いているんだ、という事をイメージしていただけやすい様に敢えて紹介させていただきます。

  • 右肩こり・頭痛の併発について

一般的には首・肩周辺の施術、あるいは全身の姿勢・筋バランスを、更には骨盤の歪みの調整をするかと思います。

  • 本当の原因

その時の例
⑴小腸右側の機能低下があり、これが本当の原因でした
⑵そのため右側の腹腔内臓器が下垂していました。

→下垂する為、血管が押しつぶされ血流制限によるお腹の不調や右股関節の可動域制限や痛みも発症の可能性。
 この時は、痛みはなく可動域制限だけ出ていた為、施術後の可動域制限の改善に驚かれていました。
 これが予防になった訳です。


⑶そのため胸郭が膨らみにくい状態でした。

→胸郭が下がる事で横隔膜の活動が制限される為、お腹や骨盤腔内を支配する自律神経に乱れが生じていた。
睡眠にも影響します。


⑷この状態は胸が下がって腰が丸くなる力を誘発する

胸が下がれば、お顔の表情筋まで下がります。これによりお顔のたるみの左右差が出てきます。
 謂わば、容姿や美容にも影響が出てしまうのです。


⑸そのため、顎が突き出て肩コリ・頭痛が発症した。これが主訴でのご来院でした。

  • 施術でした事

お腹の右側の皮膚を衣服とタオルの上から触れて、ある方向に引いただけ

たったこれだけで肩こり・頭痛の症状は5割減となりました。この時はなぜ半分だけだったのか?

【キネシオロジー】を使って原因を小腸と特定。
実はこの時に限ってですが、この小腸機能の低下にも原因がありました。その原因に対処する事で症状はほぼゼロになっていました。瀧仙堂では、これを真の原因という事で【真因】と呼んでいます。この真因については項を改めてテーマに取り上げさせていただきます。

キネシオロジーとは

キネシオロジーとは2

  • 施術でしなかった事

❶骨盤矯正
❷全身の骨格調整
❸鎖骨・胸骨・肋骨周辺の施術
❹肩甲骨調整
❺もちろん患部周辺のもみほぐし等

⑤のセンテンスで述べたように【弱化】が原因なら、その部位がどこなのか探り当てる事が必須となってしまいますが、そんなのは、それが分かるキネシオロジーなどの専門家に任せればよいのです。このセンテンスでは自宅で簡単にできるセルフケアをご紹介します。

これは全身の【弱化】部位の神経筋を強制参加させ、眠っていたものを否が応でも再活動させる効果が期待できるものです。

より広くカバーできる万能なものをご紹介していますので、場合によっては効果が薄い場合もあるでしょう。ご了承ください。

動画では、このセルフケアは肩にスポットが当たっていますが、腰などにも適用可能なものです。
腰の場合は、反らせたり屈んだりしての痛みや可動域を目安に行ってください。

セルフケアの手順【肩の痛みや凝り・可動域制限の場合】

①肩を回したり挙げたりして痛みや可動域の左右差を確認
➁確認したら、悪い方をモニターにして、以下⑴~⑷それぞれに重心をかけて➀の確認をします。
 ⑴左つま先

 ⑵左かかと
 ⑶右つま先
 ⑷右かかと

③➁の確認では⑴~⑷のどれか一つに必ず改善が見られる重心位置があります。

④重心位置が分かったらその足で柔らかいボールを踏みます。

(必ずパンクしないものを使用してください。動画に出てくるボールはSoftGymという専用ツールです)

➡ ⑶右つま先で改善がみられたら右つま先でボールを踏みます。

⑤スクワットをゆっくり2回ほど行いましょう。

⑥立ち上がる時が重要です。更にゆっくりと丁寧に立ち上がっていきます。途中でバランスを崩しそうになれば、焦らず一旦止まりましょう。

⑦できなくても安心してください。その場合は、ボールに体重を預けながら、身体を揺らしてください。

 5~10秒で良いです。体力や習熟度に合わせて軽く揺らしたり、時間を短くしたりして調整しましょう。
熟達してくれば片足立ちにも挑戦してみましょう。

*注意
❶ボールは専用のツールを使いましょう。なければ、ボールに拘る必要はありません。不安定な場所や道具を用いて代替しましょう。砂浜なんかも不安定で良いですよ。

❷スクワット時は息を止めないで、屈む局面・立ち上がる局面ともに息を吐きながら行いましょう。

この記事があなたのお役に少しでも立てれば幸いです。