前回のブログ、[肩こりの原因は硬いからではなく弱いから | 瀧仙堂 (ryousendou.com) ]の記事の中で、
「硬さをほぐす落とし穴とは」
「弱化を引き起こす原因とは」
に関しての所見が今後のテーマになっていました。今回は、この中から 「硬さをほぐす落とし穴とは」 をピックアップしたいと思います。これが分かる事で、数ある【整体】【整体院】の中で、自分に合ったものをどうやって見分け選んだら良いのか、の参考に少しでもなれれば幸いです。
~目次~
➀硬さをほぐす落とし穴とは
なぜ辛さが解消しないのか?その理由に「硬さには原因がある」から、でした。
よく見かける手技は硬くなった部位に施術を施していますが、その硬い原因が他にあるとしたらどうでしょうか。硬さという支流だけにアプローチして源流となる原因の部分は放置している事になります。
そこで良く耳にするのが、「時間をかけて、全身隈なくほぐして対処していけばよいのでは?」こうすることで原因が分からなくとも全身の硬さを片っ端から取る事で原因の部位にもアプローチできている、という考えです。本当にそれで原因に対処できるのか?答えは
NO!!
です。
- 全身隈なく解す危険とは
「時間をかけて、全身隈なく解して対処していけばよいのでは?」 という発想は
硬さの原因を全身のどこかの【筋肉の硬さ】に求めているからこそ思いつく発想です。
全身どこかの「筋肉の硬さ」に原因があるならば、確かに隈なく解す事で筋の硬さがとれさえすれば主訴の辛さは解消することでしょう。しかし主訴となる部位周辺の硬さは決して、全身どこかの
筋肉の硬さ
に原因があるとは言えないのです。反対にこれは少ないことの方が多いようです。前回の記事では
拮抗筋の弱化現象
がその原因である。とし、むしろこのパターンが多数を占めると思われます。もう分かりますよね。
全身を隈なくほぐす事で、
弱化現象を起こして弱くなっている筋までも、更にほぐして緩めてしまうからなんです。
➁リラクゼーションに適した整体(院)
『いやいや、硬くなっている部位だけを重点的に解せば良いのでは?』
しかし、これが至難の業なんです。その理由は弱化を引き起こしている筋肉には、【硬縮・弱化】現象が起こっているからです。
- 【硬縮・弱化】 とは
筋肉は、それ以上伸ばせない限界というのが当然あります。その限界を超えて引き伸ばされてしまうと、肉離れ・筋断裂・捻挫を引き起こしてしまいます。
そこで身体には過剰に引き伸ばされた時、ケガをしてしまわない様にと、元々備わっている防御機能があります。過剰に引き伸ばされている事を感知した時には反射的に、それを妨げるために縮もうとする性質が備えられています。
何らかの原因で弱化=弱くなっている筋は、【歩く・階段昇降】等の日常生活の中での引き伸ばされるストレスにより、普段から縮まって硬くなっているのです。
これが、拘縮・弱化現象です。
- リラクに適した整体
一見、硬くなっていても、それは弱化を起こし硬くなっている筋も常在しているため、見分けるのが難しいのです。優れた専門家は、ほぐしながらにして触れた瞬間にこれを見抜く力があるのではないかと考えています。
相当の熟練が必要と思われます。
このようなスキルを持った、あるいは目指し提供している整体(院)は、非常に気持ちの良いほぐし方を熟知しているため、リラクゼーションの目的に適しています。もちろん疲れた筋肉もしっかりほぐしてくれますよ(^^)
もしリラクゼーションとして、筋肉の疲れたところもほぐして欲しいというニーズをお持ちの場合はおススメです。
反対にこの様な視点がなく硬いところをほぐす事に終始する場合、おそらくこの様なところはないと思いますが、
「何でもかんでも緩めてしまえ」というところが、もしあれば気をつけるべきと言えます。
ただし、これらを看板や広告だけで見抜くのは難しいので、そこは口コミをみて熟考するか、紹介が良いでしょうね。
③改善に適した整体(院)
これに対し、改善したい!直したい!!というニーズをお持ちで、これを第一に考えているのであれば、
【拘縮・弱化】
の視点を持った、更には
【拮抗筋の弱化現象】
参照:肩こり・腰痛・体調不良の原因 | 瀧仙堂 (ryousendou.com)
の視点をもった整体(院)を選ぶことはマストです。弱化を起こしている筋を見つけ、正常に機能させる事ができれば根本解決へとつながっていきます。
- 【拘縮・弱化】をどのように見分けるのか
【瀧仙堂】では、特殊な【キネシオロジー】を用います。
これを駆使することで、主訴(今一番改善したい痛みやだるさ等)の原因が
どの部位の
【拘縮・弱化】【拮抗筋の弱化現象】によるものかどうかを導き出すことができます。
④根本原因を見抜く方法とは
(キネシオロジーとは)
原因が、「どの部位」なのか?これを探し出す事は【キネシオロジー】を使う事で可能にしてくれます。
これは、高価な機器を使ったりすることなく、完全な手技ベースで可能なので安心安全です。
- キネシオロジーとは
身体は、意識的に気づいている・いないに関わらず、悪いところに(皮膚の上から)触れられると【筋出力=力】が一時的に弱くなります。この人体に備わっている筋反射機能を利用して評価に活かします。
また、発生学的に皮膚は脳・神経・腸壁とつながっている事から、脳や内臓機能などの身体の内側の確認不可能と思われる情報まで、この評価法で分かってしまうのです。
ちなみに皮膚の情報処理能力は脳の8万倍といわれているほど感度抜群といわれています。以下の機能体の状態は、キネシオロジーを駆使し把握する必須ポイントとなっています。
- 血液血管系(リンパ系・体液・循環器系)の問題
- 内臓(内分泌系・消化器系・泌尿器系)の問題
- 神経系の問題
- 中枢系の問題
- もちろん筋骨格系の問題 等
このように身体のすべての状態を検出することができます。
⑤まとめ
肩こりや腰痛に頭痛、更には様々な体調不良を有した人体には、その主訴やほど近い周辺部位に筋硬結の硬さや盛り上がりが見られます。
だからと言ってその硬さに惑わされ、最初に行う検査や評価という工程を疎かにし、いきなり施術に入る事は、原因であるメジャーポイントを見過ごしてしまう事になります。
そうならないためにも、【拮抗筋の弱化】【拘縮・弱化】の概念を取り入れた検査・評価を行う事は【改善】を目的にした整体には欠かせない必須事項となります。
そして、その【メジャーポイント】を正確に割り出す手法として特殊な【キネシオロジー】スキルが使える整体は、なかなか治らない慢性不調や症状の改善に悩む人にとって大きな希望を与えてくれるものとなります。